講師紹介

淀江 晃太郎/バイオガイアアカデミー 校長


バイオガイアジャパン株式会社 学術担当 上席副社長

メッセージ:

口腔内には腸管内と同様に多くの微生物が棲み着いています。その微生物叢のバランスの乱れが様々な口腔疾患を引き起こす原因となっており、さらには、口腔内のみならず糖尿病など全身の疾患にも関与しています。それにも関わらず現在の歯科治療は外科的治療や薬剤治療などの対症療法で根本的な原因に対処していません。

そこで、われわれはプロバイオティクスを利用して口腔内の微生物叢の多様性とバランスを構築することで疾病のリスクを下げ、治療の補完を行う「バクテリアセラピー」という療法で原因そのものに対処することを提唱しています。

「口腔内の微生物叢を管理し、それを全身の健康維持につなげる」というこれからの医療概念を推進していくスペシャリストは、本講座で「バクテリアセラピー」の本質を学ぶあなたであると確信しています。

鴨井 久一/バイオガイアアカデミー 名誉校長

日本歯科大学 名誉教授

メッセージ:

ヒトと細菌との関係は、人類の歴史の初期にさかのぼりますが、細菌の細胞研究が本格化したのは、500年前ぐらいです。細菌はヒトにとって大きな味方とも敵ともなります。細菌と言うと、病原菌を考えがちですが、プロバイオティクスの考え方から、多くの有益菌、有害菌が存在します。ヒトは,細菌の生き方から、上手な共生、共存を知る必要があります。細菌のしたたか生き方は、口腔を始め、色々な臓器でバイオフイルムを形成し、クォーラムセンシングシグナル(菌体密度感知)機序で、生き残り方策の知識を学ぶ必要があります。

特に、消化器は口から肛門まで外部からの内管器官で、ヒト臓器の中でも特異的で口腔内細菌と腸内細菌は、その機序が類似しています。口腔では、口腔ケアに機械的除去(ブラッシング)と共にロイテリ菌(乳酸桿菌)を用いて、齲蝕病原細菌、歯周病原細菌などの抑制が可能です。腸内細菌も有益菌を増加することで、共通粘膜免疫システムを介して、免疫機能の促進、感染防御因子の抑制、抗アレルギー作用、抗炎症作用などを促しています。急性期感染症から慢性期感染症を経て退行性疾病へと推移してきた現在、主要な消化器系にある有益菌を助長、維持させながら、有害菌を抑制し、菌質管理をすることが、これからの健康に問われているところです。

バイオガイアアカデミー 歯科衛生士

バイオガイアジャパン株式会社 テクノロジーセンタースタッフ

メッセージ:

バイオガイアジャパンでは現在4名の歯科衛生士が専属スタッフとして雇用され、バクテリアセラピーの医療現場をそれぞれの医療機関様の状況に応じて導入いただくためのお手伝いをしています。2019年からは、そこで得られた他医院様の事例はもちろん、ロイテリ菌の口内塗布のデモンストレーションなど、より実践的な内容がカリキュラムに組み込まれることになりました。

日本のバクテリアセラピーへのオーラル分野での取り組みは、世界的にも非常に優れた事例として取り上げられることも増えました。修了生の皆様と一緒に、この新しい医療技術を発展させていければ幸いです。